◆大津市イジメ自殺で思うこと

大津市のイジメ自殺ではいろいろ思う事がありました。

うちも中学生が二人もいるしね。

それにしても凄惨ないじめでビックリします・・・

そんなとこからは、とっとと逃げ出せば良かったのに・・・


教育長の発言に驚き呆れ、怒っている人たちも多いようですが、別に驚くことでもないかもと思ったりします。

教育委員会とはつまり、そういう体質のところで、別に大津市に限ったことではないだろうと思います。

たぶんはっきり口に出さずとも、全国の教育委員会が同じような意見なのでしょう。

おおもとの文科省もそうだろうと思われます。


P子はHSP息子が去年、不登校になった時に教育委員会まで行って相談したことがあるのでよくわかりますが

つまり、公立の小中学校とは、そういうところなんです。


公立の学校は、税金で作られているので、大多数の利益が優先されてきっと当然なのかもしれません。

いったん事件が起こってしまうと、イジメで亡くなる少数の生徒よりも、加害者や先生たちを守るほうが優先になってしまいます。

だからイジメ自殺は学校はなかなか防げません。

子供がおかしくなってしまう前に、親が子供を守るしかありません。



ですから事件が起こってしまう前に、親としてはなんらかの手を早めに打っといたほうが得策です。

学校としても事件が起こるのは避けたいので、その辺はとても協力的です。

何か起こってから、よりも起こる前に予防、がとても有効です。

我が家の場合は息子が不登校にならないよう担任を優しくてしっかりした女の先生にしてもらうようにお願いしています。

男性の先生だと厳しくなりがち、男は強くあるべきと思いがち、弱いものが悪いと思いがちの上に

いろいろ細かいことにも気づかないです。

実際、うちの息子もいじめられて困っているとき当時の男性担任に相談しても

「あれはイジメなんかではない、ちょっかいを出しているだけ」と一笑に付されました。

大津市イジメ自殺も似たようなパターン。男性教師で、一緒にいじめを笑っていたとか)


そして、大勢の人が誤解しているようですが、教育委員会とは、先生たちを守るためにあります。生徒ではなく。

ですから教育長のあのような発言が飛び出してくるのです。


また、学校とは、大多数、つまり非HSPのためのところです。

私達HSPのためには作られていません。それが現実です。

現実は厳しいですが、でもまず現実を認識した上で、それならばそこで自分に何ができそうかな、できるかな

と冷静に考えることが、一番重要なことだと思います。


つい忘れがちですが、学校は自分の子供だけのためにあるのではないのです。

ですから、今の学校に息子が通えているのは、本当に感謝すべきことなのです。

親はまず、子供が事件に巻き込まれる恐れがあるなら、巻き込まれているのならば

すぐに子供を守る何らかの手立てはするべきなのだと思います。

(我が家の場合は環境の良い学校を探して引っ越してきました。引越し大変でした・・・でも引っ越せる仕事で良かった・・

そして自分がHSPで「子供の異変にすぐ気づく」タイプでよかったと思います。

でも、私でさえも「学校に行きたくない」という息子に最初のうちは

「今日も頑張って学校行こうね」と励まして無理やり?送り出していました。

HSPでさえこんな風なので、非HSP親御さんはなおさらだと思います。

それに非HSP親御さんは時には本当に気づいていないことがあるのです。

(本当に気づかない場合はもう仕方ないし責めることもできないと思う。本当にお気の毒だし。)


でももしこの被害者生徒がHSPだったならば、

HSPのことを少しでも知っていればここまでガマンせずに済んだのかなあとも思う・・・(それを思うと心が痛む)


ちなみに、学校の先生や病院スタッフは、非HSPが圧倒的に多いです。

一時期、先生の中にノイローゼになってしまう人がけっこう多い、とか騒がれた時期がありましたが、

その多くはきっとHSPの先生方でしょう。

神経の太い非HSPはノイローゼなんかには、なかなかなりそうにもありません。

どちらかというと消化器系統とか、円形脱毛症とか、わかりやすい形で体に変調をきたす場合が多いように思います。

自分らがノイローゼなどにはなかなかならないから、なってしまうタイプの人たちを「弱者」とみなすこともできます。

自殺等も非HSPはほとんどしないでしょう。非HSPにとっては「弱さ=悪」なのです。


学校関係者に非HSPが多いのは、大勢の非HSPをまとめていくことは、それはとても大変なことで、

学校はそれだけ大変なところだからということかもしれません。

トップの教育長は、まず非HSPで、特に「強い」タイプのバリバリ非HSPでしょう。

非HSP間の出世競争に勝ち抜いて教育長にまで上り詰めました。

そして教育長は、「何で自分が教育長のときにこんな事件が起こるかね、まったくついてないな」とさえ思っているかもしれません。

非HSPの多くは、権力は求めますが、責任は取りたくないタイプが多いからです。

というか、責任をとることまで考えると、出世したくなくなるかもしれないし

もともとそういうことは、もしかしたらあまり考えないのかもしれません。


大津市教育長 「学校内でのいじめもあるが、家庭内でも問題があったのでは」

もしかしたらそういう面もあるのかもしれませんが、子供を亡くした親御さんに対し、なかなか言える言葉ではありません。


P子には、非HSPの娘と、HSPの息子と、二人子供がいますが、比較してみて思うことは

非HSPの娘は、いじめられても「強い」ということです。少々いろんなことがあったって、気に病みません。

いじめは世の中どこにでもあります。

子供なら、学校で誰でもある程度はいじめられたりすることがありますが

そういうのに耐える(忘れる)強さがありますし、自殺なんて、まず考えないみたいです。

少々いじめられても、学校を休みません。いじめ世界を耐え抜く力があります。

休もうとか、あまり考えません。(だから非HSP親はいじめられても嫌なことあっても学校へ行け、というんだと思う)

非HSPは、嫌なこと起こっても、HSPから見ると信じられないほど、すぐ忘れることができます。

神経の太さ(鈍さ)と、忘れっぽさのふたつの能力で、いじめを跳ね除けて前へ進む強さがあります。

(ただ大津市のイジメはちょっと凄惨過ぎるかもと思う・・・そういうイジメを許す雰囲気があると言うことなのでしょうね・・・)


一方、HSP息子は、ちょっと違います。

もともと学校にあまり行きたがらないです。家にいるのが好きです。

学校でも有名な問題児からイジメを受けたときはすっかり不登校になりましたが、

当時は不登校は親としては非常にショックでしたが、

不登校でよかったかもと今では思えます。

自殺なんてされたらたまりませんから。(当時、学校に行くくらいなら死にたい、とよく言っていました)

学校には行かなくても、とりあえず生きていてくれたほうが絶対いいです。


息子の不登校は、親としては本当にショッキングで、当時は私も非常に落ち込みましたが

もしかしたら不登校になれる家というのは子供を守る「良い家庭」と言えるのかもしれないと思ったりしました。

(世の不登校児を抱えるお母様方、心配かもしれませんが、きっとそれは正しい行いなのです)


でも私は息子に「不登校を許した」ということで、非HSPの親類や、非HSPの娘からも「甘い」と責められました。

非HSPの感覚とは、そういうものです。HSPの感覚を理解されることはほとんどありません。

大津市自殺少年の親御さんも、もしかしたら非HSPなのかもなあ、と思ったりします。


非HSPにはHSPの感性はわかりません・・・


少年は、自殺の直前に家の中を加害者少年達に荒らされたらしいですが、

これは「家の中にも逃げ場がない」ということで少年を確実に自殺に追い込んだことでしょう。

この世の中に逃げ場がないので、とうとう、あの世にまで逃げて行ってしまいました。

住居を勝手に荒らされるなんて、HSPの私なら絶対ガマンできません。

私なら「住居不法侵入」として警察に直行します。

(もちろん証拠をたくさん、ちゃーんと取って被害届が出せる準備をしっかりしておいてから)

もし警察が被害届を受理してくれなくても、そんなところにはさっさと見切りをつけて

子供と一緒にもっと住みやすいところへとっとと引っ越すかも。


学校に行きたがらないのには、行きたくない理由が必ずあるはずなのです。

自殺少年のように、そんな辛過ぎる思いを抱えて、無理やり学校に行かないといけないものなのかなあ、と思いました。

いっそ、不登校になれば学校に問題があるとされやすいので、もしかしたらその方がまだ良かったのかも。


学校に行けないと敗者扱い、

学校に行かないと、社会に出られないかも、

学校に行かないと未来がないかも、という社会も、ちょっと変だなあと思ったりします。


不登校でも、死ぬよりいいじゃん」と思います。

あらためて、学校に行かない、という選択肢もあるんだなあと思ったりします。

自分を守るために、必要な選択肢なのかもしれないとさえ思います。


自殺少年は、「どうしたらサボリと思われずに学校を休めるか」と一生懸命考えていたらしいですが

そんなの、さっさと、サボってしまえば良かったのです。

自殺の練習をさせられる学校になんか、行く必要ないと思うんです。

そんなときでも、妙にマジメなところが若いHSPぽいなあと思ったりします。


HSPだけの学校があれば、こんなことにはならないだろうな、作りたいかも、と思いました。

NPO法人とか?一般社団法人とか?にすれば作りやすくなったりするのかな?


HSPだけの学校があれば、非HSPの先生方も、面倒なイジメ対策をしなくても済むかもしれません。

「この子HSPかな?」と思われる子がいれば、HSPだけの学校に通うように指導すればいいだけなのできっとラクでしょう。

HSPにとっても、その方が幸せです。

HSPだけだと、本当にHSPたちにとってはほとんど楽園に近いような楽しい学校になるでしょう。

お互いの理解もしやすいです。(この辺はHSPの会に来てもらえば雰囲気がわかると思います)

人間同士なので、全然起こらないとは言いませんが、誤解や問題も一般社会に比べれば非常に起こりにくいです。


でもそれには「HSPは病気ではないけれども繊細な神経を持ち、才能がある人たち」ということが世間に知られないと

あえてHSPだけの学校に通おうとする人は少ないかもしれません。

「負け組」のイメージがついちゃうと、通おうとする人が少なくなってちょっと困ります。

でも「芸術家肌」とか「才能豊か」とか、あまりイメージを高め過ぎてしまっても、イメージに魅かれて非HSPが入り込んでくると

何のためにHSPだけの学校を作ったかわからなくなるので、それはそれでまた困るんですけどね。

P子も、若いころ高校受験の進学塾の英語講師をしていたので、英語なら今でももしかしたら教えられるかも・・・


国としては、イジメ対策をするのと、HSPだけの学校を作るのと、どちらが経費がかからないんでしょうねえ。

きっと経費が安ければ、国が動くかも、と思うのですが。

それとも、私立でそういうのがいつかできるのを待っているのかしら。

それとも、HSPの存在自体にさえ、まだまだ全然気づいていないのかしら・・・。


でも、もし仮に、私がHSPだけの学校を作ったとしても、

親に理解がないと、親子ともにHSP、という場合でないと、きっと入学してくれないかもなあ、と思うと

それはきっとかなり少ないだろうと思われるので、作るのをちょっと躊躇してしまいますが、

ネット配信で個別に授業をする、等だったら、もしかしたらできるのかもしれないなあ、と思ったりします。


でも、もし本当にやるとしても、自分だけでは絶対ムリなので、相当協力者が必要になりそうですが。


亡くなった少年は本当に可哀想過ぎると思います。

誰か助けてやれる人はいなかったのかなあ・・・ととても残念です。

そんなヒドイいじめのある学校なら、どんどん休んで、サボっても良かったのに・・・と思います。

わざわざいじめられに行くことないと思います。その辺が少し不思議です。


家に押しかけられて家の中にいじめっ子が入ってきて家の中を荒らすと言うのもちょっと信じられないです・・・

いったいどうなっているんでしょうか・・・

なんでこの少年は、凄惨ないじめのある学校に毎日通い続けたのでしょうか・・・


大人も子供も、自分の身は自分で守らないといけないよ、ということなのでしょうか・・・・

変なところからは、さっさと逃げ出さないと大変なことになるよ、ということなのでしょうか・・・


いろいろ不思議な点は多々あるのですが


この少年は本当に可哀想やと思います・・・・


・・・・心よりご冥福をお祈りいたします。