自己肯定感について(その3)

ごく自然に自己肯定感を持っていて「自分が好き」「自分に自信がある」という人も、たまにいらっしゃいますが

そういう方というのは、家族に恵まれているなあと感じることがあります。


でもご本人も人知れず努力を続けているので(そうしないと自信なんて保てない)

恵まれた育ち方+本人の絶え間ない努力

によって自己肯定感を維持できるのかも、と見てて思います。

子供のころの自己肯定感は、主に家族との関係の中で自然と作られていくものかもしれないと思います。


子供のころに親に、「素晴らしい!」「可愛い!」「賢い!」等、
ある意味「おだてられて?」育てられることは、けっこう大事だと思います。


これが「妙な自信」「自分に対する信頼感・自信」となり、その人を一生力づけてくれるので

さいころは、おだてまくって育てるくらいでちょうど良いし

おだてまくってお手伝いでも何でもしてもらうと、身につきやすいかと思います。

(ついでに失敗したときの対処法も同時に教えとくと、後始末がちゃんとできるということで挫折感が少なくなると思う)

「いいのいいの失敗しても、自分で後始末すればそれでOKよ」、的なスタンスで、子供に何でもやってもらいましょう

きっと、独立心旺盛なしっかりした子に育つでしょう。



かゆいところに手が届く、素晴らしく世話の行き届いたけっこうお母さんもいらっしゃいますが、

子供がそれを当然と思ってしまいすごくワガママになっていたり、お母さんを召使か何かと勘違いしているような子供さんもたくさん見たので

私個人は、子供の世話は最低限で、あまり手を出す必要はないし、出さない方が良い、
それより子供が自分でできる力を身につけさせたほうがずっとその子のためになるのではと思っています。


HSPのお母さん方で、「よその子と自分の子を比較する」人がけっこういらっしゃるように思いますが
HSP親子同士ならそれも良いのかもしれませんが

子供がHSPの場合は、他の子供との比較されるととても傷つきますし、子供の自尊心を著しく損なってしまう上
親への不信感がさらに強くなり、親子関係も悪くなっていくことが多いので、ぜひぜひやめて頂けたらと思います。
(これされるとHSP子はまず非常に傷つくと思われます)

こういうことされてもし子供時代に傷ついた経験を持つHSP
「非HSPの世界は基本的に競争世界で、非HSP親は自分の子供が他の子よりも競争で勝つことを望む性質がある」
ということを知っておくと、少しは「ああそうなのね」と理解できる分だけ少しラクになるかもしれません。


「子供のお受験」等に血眼になる親の多くは、たぶん非HSP親でしょう。



子供のころは誰でも思いっきり親に依存しているものですが

どのような家庭に生まれるか、どのような親御さんに育てられるのかについては
「運」もあることなので、

その「自分の運」を嘆いてみても時間のムダなので、それはやめといて、

自分が自分に与えられた環境のもとで、自分に何をできるかを考えていくしかないかもしれません。


自己肯定感の「私ってまんざらでもないかも」とか
「私も意外とけっこう役に立ってるかも」という気持ちは、

主に、他者との関係において他者に喜ばれることで感じることが多いかと思うので


自己肯定感をこれから得るには

何でもいいので「自分を磨く」

自分も楽しめて、そしてそれが人を喜ばせることだと、とても良いと思います。


何でもいいんです、勉強、スポーツに限らず、マメ知識でも、ある特殊な分野でも、オタクでも、

芸術でも、音楽でも、そんなたいそうなことでなくて、面白いことができるだけでも

何でもいいので、自分の好きなことをする、没頭できることをすること

(脳は快感を求め、それによって成長していきます。脳が不快だと感じることはあまりうまく行きません)



自己肯定感というのは、ある程度は他者に依存している部分があるので

他者からの評価が高ければ、自己肯定感は得やすいです。


でも、他者からの評価が高いということをどういうことなのか、よ〜く考えてみると

これは、他者から見て、あなたが「役に立つ」とか「(都合が)良い」「(楽しいなど)良い気分にさせてくれる」

ということに他ならないのです。


だから、ご自分が、「したくないこと」で評価が高かった場合、どうなるかというと

他者から、「したくないことを望まれる」
しないと文句言われたりして
「したくないことをし続けなければいけない状況を呼ぶ」ということで

そんなことを続けていた場合


その結果、どうなっていくかと言うと(あくまでも一例です)


ストレスがものすごく溜まってしまって、そのストレスを発散するために、変なことがクセになってしまったり、妙なことが起こったり、トラブルを呼んだり

自分以外の他人にも「それが人生だ」「我慢しろ」(自分も我慢してるんだから)と自分以外にも我慢することを押し付けてしまったり


疲れたり、年をとって能力が落ちてくると、「価値なし」と周りからみなされて屈辱的な思いを感じたり

「今までこんなに頑張ってきたのに」と悔しい思いを抱えたり

「したくないことをし続けて一生が終わってしまった」ということで、

年を取るとともに、「自分の人生って、いったいなんだったの???」状態になり、



・・・しまいには後悔のあまり、病気にかかりやすくなったり、ストレスで頭が早くボケてしまいそうですね・・・。




自己肯定感の低い人と言うのは、たぶん「自分の脳が喜ぶ」ことをあまりさせてあげていない人かもしれません。


自分の脳がどんだけ喜ぶか、がとても大事だと思います。



だから後は、自分がしていて楽しいこと、やりがいを感じることで、かつ、


人が喜ぶこと、対価としてお金がもらえることを、見つければいいのです。



そして、自分ができることで、人をどれだけ喜ばせることができるか、で収入が決まっていくといっても過言ではありません。


当然ですが、より多くの人を喜ばせることができれば、それだけ収入が上がります。


今、不景気で仕事が見つからない人も多いですが、

外に仕事がないなら、自分で仕事を作り出せば良いです。


世の中に出て行きたくないなら、全然それもアリです。


どんな仕事でもいいので、無理なく続けられて、それで食べていけさえすれば、それでOKなんですから。


でも、起業してもすぐに食べていけないことが多いので、もちろんそんなにすぐには軌道に乗らないし

ある程度時間が必要かと思いますので、その間の生活があるので、現在の仕事と兼業する、

とりあえずは親御さんと同居するなどが必要になるかもしれません。


いろいろ努力も必要ですが、それも全部良い経験になると思います。


だいたい、ほとんどの高校・大学等では


卒業後、すぐに実践の仕事ができるような仕事上のスキルは


一部を除いて教えてくれていないのだから、いきなりできなくってもまあ当然と言えば当然なんですよね・・・。


そして、今の時代、会社がちゃんと一人ひとりを教育してくれるヒマと人手がほとんどないので、

何もわからない状態になりやすいので

どうしてもいろいろわからなくて失敗を招いてしまい、

これがまた若い方が自信をなくす理由になっているのかもしれないとも思いますが


それはもうこのご時勢、仕方ないので、「嫌なことも給料のうち」として割り切ってしまうことも

大人の対応として必要かもと思います。(疲れますけどね)



 ダンダンお休み中                               にゃによ(何よ)
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