◆春。ご進学ご就職おめでとうございます。疲れたら無理せずすぐ休んでね^^

春ですね

進学等、新しい進路に進む人、就職して働き始める人、再就職して新しい職場で働き始める人なども多いかと思います。

ご入学 ご進学 ご就職 おめでとうございます


環境が変わるということは、新しい環境に慣れることが必要だし、人間関係もまた新しく始めねばならず、

楽しい中にもいろいろ負担が大きかったりするものですが


自分のことを振り返ってみると、

新しく環境が変わるとき、たとえば、小学校や、中学校での転校や

中学進学、高校進学くらいまでなら、けっこうなんとかそれなりに乗り越えてきたなあと思いますが

大学進学というのは、ちとハードルが高かったです。

大学生活はHSPにはちと刺激が強すぎかも、注意が必要かもと思います


まじめで大人しく、特に何も問題を起こさなかった子が、大学を中退したり、

なぜか仕事に就かず家にこもっている・・・ということが世間ではしばしばありますが

たぶん、その多くはHSPなのかも・・・と私は思っています。


私も大学を中退していますが、高校までは、何か、それなりに社会から「守られている感」があるのですが、

大学は、何か社会ととても近い感じがします。

飲み会や、友達との付き合い、そして勉強や部活と、とにかく忙しかったです。

私は大学時は初めての一人暮らしを始めましたので、それも負担が大きかったかもと思います。


でも、非HSPの多くは、それらを軽々と、しかも楽しげに、こなしていきます。

HSPにとっては、きっと大学生活は楽しいと思うんです。

7人に1人がHSPで、他の6人は非HSPなので、周囲には、大学生活をエンジョイしている非HSPだらけ。

あまり辛そうな人は見当たりません。(よ〜く探せば自分みたいな人もいますけど少ない)

自分には疲れることの数々を軽々とこなしていくたくさんの非HSPたちを見るにつけ

HSPの私は「自分ってなんてヤワなんだろう・・・」と自信を無くしていきました。


20年前の当時は、HSPなんて、まだ誰も知りませんでしたし、

当然自分も知らなかったので「自分と他の違い」を感じて、非常に不安な毎日でした。


でも、もともと「神経の過敏さ」「感受性の強さ」が全然違うだけ。

ただ「違う」というだけのこと。

いいとか悪いとか、どっちが優れているとか劣っているとか、そういうことではなく

ただ「違う」というだけのことなんです。


それならば「違い」を活かし、自分の良さを活かして生きていけばいいだけのことです。

(そこまでは当時大学生だった私には思いつかなかったし、できなかったことですが)


そして自分と周りを比べてしまい「もっと自分を鍛えないと。強くタフにならないと」と無理をし続け、私はダウンしました。

こういう場合、HSPの私に必要だったのは、非HSP流に「鍛える」ことではなく、休むこと。

感受性が強いHSPには、刺激が強すぎて、興奮しすぎて辛くなってしまった「神経を休める」ことが

何といっても最重要だったと言うのに、私は真逆に行ってしまって最後は力尽き、ダウンしてしまったのですね


HSPは、まず、自分と、その他大勢との「違い」を自分でしっかり認めることから、すべてが始まると私は思います。


無理するとキツイのは自分なので、自分と他との線引きをキッチリやって


神経が疲れたら無理せずすぐ休むとか

自分が一人になれる時間をちゃんと確保するとか

好きなことをしてリラックスするとか

足裏マッサージするとか

うるさい家族がいたら、離れるとか

テレビのボリュームが大きい人には、黙ってヘッドフォン手渡すとか


いろいろありますけど、何でもいいんですけど、とにかく

「神経が疲れたら、疲れた神経を休めてあげる」が基本
かなと。


周り(の非HSP)からの「ヤワだね〜」「いつも眠そう」「ボーっとしてるよね」「なんでそんなに疲れてんの?」等々

面白半分、挨拶代わりに非HSPたちが言いたい放題言っていくことは、すべて聞き流しましょう

数々のお誘いも、自分の神経の疲れ具合に応じて、バッサリ断った方が得策でしょう。

理由は「眠いから!」でも「疲れたから」でも何でもいいんじゃないでしょうか

他には「山篭りするから」とか、「滝に打たれてくるから」とか「宇宙と交信しに行くから無理」とか何でもいいので

適当なこと言ってちゃっちゃと断って疲れたらすぐ休んでいたほうが自分の身のためです


とにかく、HSPの自分と、その他大勢(非HSP)とを比較して、焦ってしまうことが一番良くないと思います。

(自分の痛い経験からもホントそう思います)


HSPは非HSPと自分を比べて自信を無くしがちですが、HSPと非HSPの良さというのは、まったく別種類の良さ。

HSPは非HSPたちが「感じない」こと「気づかない」ことにいち早く気づく能力や

美的感覚、感性が優れているのですから、それを活かさない手はないのです。


世の中のいわゆる「勝ち組」とか呼ばれている人たちは

「人の1歩先を見ろ」とか「人より早く気づくことが大切」とか

「人の気づかないところに目をつけることが大事」だとかよく言っているようですが、

それってすべて、HSPの持つ能力ではないですか

HSPの多くは、(HSPが持つ)そういう能力が欲しいと(内心)思っているのかもしれないのです。


HSPの人には、HSPのご自分が、その他大勢とは、別の繊細な神経を持っているということをしっかり認め、

大勢に飲み込まれず、流されず、無理なく自分に合った生活をすることを望みます。


できれば、HSPの良さを上手く活かせるような、自分に合った生活や学部や、将来の仕事を

自分で見極めることができたら最高です


友達も、家族も、一生ずっと一緒にいるわけではありません。

友達は環境が変われば離れてしまうことも多いですし、親兄弟との同居もせいぜい30年程度が普通だし、

もしずっと同居していても、親は自分より20年か30年は先に死んでしまうのが普通だし

どんなに好きな人・大事な人でも、いつも一緒にいられるわけではないし

長く付き合えるようなご縁のある人も、ほんのひと握り。


でも、自分自身とは、四六時中、そして一生付き合っていかなければならないのですから、

まず、自分との上手な付き合い方を、早く確立してしまったモン勝ちです