[]◆学校でトラブルに巻き込まれたとき、本当に教育委員会にも相談するべきか

息子の不登校の際に、学校側、そして教育委員会にも相談に行ったことがあるP子ですが

学校内でのトラブルを、教育委員会に訴えれば、何とかなると思っている親御さんはとても多いですが
(私も以前はそうでした)

実際のところ、それはちょっと違います。


行ってみればわかりますが、学校と教育委員会って、「とっても仲良し状態」です。

そして、学校も、教育委員会も、体質としては「とにかく穏便に済ませたい」


HSPの息子の場合ですが、ほとんど犯罪のような迷惑行動をするタイプの子供さん(学校に放火・クラスメートの靴を切り刻む)から嫌がらせをされ
学校に行かなくなったため、学校、及び、教育委員会に相談に行ったことがあります。

そのお子さんは、他の親御さんからも大変苦情が多く、皆さんが困らせられている子供さんのようでした。


他のお母さんが、その問題の子に対して、すっかり怒ってしまわれており

その子を養護学校に送致するための活動も行っていらっしゃいました。
(犯罪行為もするし、けっこう重度のアスペルガーだったみたい)

そのとき、私も、教育委員会や学校に何度も足を運び訴えました。

けれども、子供のために良かれと思って、私がした、

教育委員会に相談」というのは、とてもまずい行動だった、ということを、そこで身をもって知りました。

学校としては、騒いで大きな問題にされること自体がとても迷惑な行動だったわけです。

学校は、学校内で発生した問題について相談してくる親に対しては、とても丁寧に扱ってくれますが、

学校・教育委員会の本音としてはとにかく「穏便に済ませたい」

それが日本の学校教育委員会の体質です。(というか日本の国自体がそんな感じかも)


こんなとき、直接の対応は、教頭先生が対応してくれますが
校長先生はいわゆる「校長の責任問題」とか、いろいろ関わってくるのか、

そのとき校長からは、P子は非常に嫌がられました。
(うち被害者なのに、なんで・・・とそのときは思いましたけどね)

ですから、子供がその学校にうまく順応できず辛い思いをしているのなら、トラブル抱えているのなら

親としてできることは、子供自身を学校に順応、問題なく適応できるよう教え、子供をかえていくか、


または、子供に合いそうな学校に転校することぐらいです。


我が家の場合は、相手のそのお子さんがアスペルガーで人の気持ちがわからず嫌がらせをしてくるタイプ

相手のお母さんが、その子の問題でヒステリック、ノイローゼ気味になられてしまわれろくに話もできず

(親の同意がないと、たとえアスペルガーで周りに迷惑をかけていても学校は何もできない。養護学校にも入れられない)
そして学校も教育委員会も、非常に対処に苦慮されており、これでは今後も状況は変わることはないだろうことがわかり

その子もその土地を広範囲に行動するタイプの子でけっこうどこに行っても会いそうだったので、

HSPの息子が外に出られるようになるには、登校できるようになるには、もう引越ししかないかも、と思い、
息子が行けそうな、環境の良い学校を探しに探して、引っ越しました。

別にそこでなくても、学校は、全国にたくさんありますからね(この辺がネット稼業のいいところ。全国どこでも仕事できるから)
(ちなみに引っ越さなくても、理由があって相談すれば、隣の校区に通うこともできます)


もし子供がHSPなら、そのことを前もって学校に一言、伝えておくと、良いかもしれません。

クラスとか先生とか、配慮してくれることがあります。
(息子の場合は、「男は強くないと!」と鍛える体育会系の男性の先生より、女性の先生のほうが向いてる)

学校は、後々めんどくさいトラブルが発生することはできるだけ避けたいので、前もって伝えておけば、

快く対応してもらえます。


そして、万一、学校内で子供がトラブルに関わってしまったときは、親は、学校の意向に従うしかない部分があります。

学校に子供が毎日お世話になっているのだから、まあそれは当然で

学校内のトラブルで親が教育委員会に訴えるとか騒ぐこと、それは、決して子供のためには、ならないのだなあと痛感しました。

内申書とかもあるしね。受験もあるしね。

たとえどのような理由があろうとも

学校にとって「厄介な親御さん」「うるさい親」と思われてしまったら、損するのは自分の子供。

そういうことを踏まえた上で、子供のためにどうするのが一番良いか、よーく、考えてみる必要があります。

学校内でトラブルを起こさないよう、親が用意できることは何でもしておくこと、

前もって親が学校に子供のことを伝えておくことが大事かもと思います。


いろいろあっても、学校には、自分の子供を預かって頂いている

学校に毎日とてもお世話になっていることを、まず感謝すべきなのかもしれません。

(これって、普段、何も問題ないときは、つい忘れてしまいそうになりますけど


うちの息子は、今の中学校に転校してから、不登校を脱し、無事、通学できるようになったので

本当に本当に本当に、良かった〜と、学校には、心から感謝しています


P子も昔、進学塾講師したことありますが、自分の子供を教えるのは他人の子を教えるより難しいです。

そして、学校の、あれだけバラエティに富んだたくさんの教科を、1人で毎日教えることなんてとてもじゃないけどできません。


もしHSPだけを集めた学校があれば、学校はHSPにとってとても居心地の良い場所になるでしょう。

でもそれは「温室」のようなもの。

そして、世の中は非HSPのほうが圧倒的多数。

ですから世の中は非HSPの基準に合わせて動いていくことがとても多いのです。

学校はHSPにとっては辛いこと、しんどいことが多いけれど、学校というのは「世の中」を知る基本。

せっかくなら、その中で、

HSPがどういう人たちなのか、どういう考え方や行動をする人たちなのか観察すること

HSPHSPの違いや特徴を学ぶこと、

そして非HSPの多い世界の中で自分がどうやっていくか、

自分には何が向いていて何ができないか、将来どうするのか、どうすれば無理なく食べていけそうか

等々をよーく考えるのも、HSPにとってとても大事なことかもしれないと思います。