いじめた?いじめてない?これってセクハラと似てるような・・・
HSPと非HSPの間には
「感受性の差」という大きな溝があります。
一般の学校では、たくさんの子どもたちが、ただ、同じ年齢と言うだけで同じ教室に押し込まれ、集団生活を毎日行っています。
つまり、誰もかれもが一緒に同じ教室にいるわけです。
敏感でない子も、とても敏感な子も、もちろん一緒の教室です。
たとえば、大きな声で耳元で叫ばれた、突然押したり叩かれたとき。
敏感なHSPは、「!!!」 とてもびっくりしたり、不快感を感じたり。
こういうとき、HSPはとても不愉快に感じています。
HSPにとっては急に驚かされることや、うるさい音は大嫌いなのです。
つまり嫌がらせをされた(と感じている)HSP。
でも、非HSPにとっては、それほどたいしたことでなかったりします。
なんでそんなに嫌がるのかわからない非HSPもいます。
いきなり押されたりすると、嫌なものではないかと私なんかは思いますが、
神経が特に太いタイプの非HSPだと、いきなり叩かれてもそれほど驚かないし、
もしかしたら遊びだと思ってけっこう喜ぶ子もいるかもしれませんし、
真似して大きな声を出して一緒に楽しんでしまう子もいるかもしれません。
私は身近で見ていたり比較したりするのでよくわかるのですが我が家の例で言うと。
物陰等に隠れていて、いきなり、「わっ!」と言って息子(HSP)を驚かした場合と
娘(非HSP)を驚かした場合では、反応がまったく違います。
(比較のためとは言え、おどかしてゴメンね息子よ)
◆息子(HSP,非HSS)を驚かすと・・・
「わっ!」と驚かすと息子は即座に反応
→ 私「わっ!」 ほとんど同時に息子が「わっ!」
そして「も〜びっくりした〜やめてよ!!おどかされるの、嫌いなん知ってるでしょう!!」
(怒り、とても不愉快そうな表情)
◆娘(非HSP,HSS)を驚かすと・・・
→私「わっ!」 1〜2秒後?くらいに「わっ!」と娘。そして「なに〜?」と普通の表情。
(動じない、確かに驚くものの、ただ驚いた「だけ」でそれほど嫌そうでもない。不愉快ということもなさそう)
私から見ると、「なんて鈍いの・・・ちょっと鈍すぎじゃないの?」と感じられてしまいます。
驚かされて「ああ〜ビックリした〜も〜アハハハ」と笑顔になる子もときどきいますが、きっと非HSPなのでしょうね。
これはひとつの例ですが、感じ方というのは、それほど違うわけで。
その辺が、難しいですね。
特に、HSPがとても嫌がっていることを非HSPにわかってもらうにはね。
でも、これって、「ひと昔前のセクハラおやじ」に似てるなあ・・・・なんてふと思ってしまいました。
(非HSPがセクハラおやじなのではなく、単なる分かりやすい例え話として出しているだけなので、どうぞお許し下さいね)
会社で評判のセクハラおやじが、「よっ、今日もいいカラダしてるねえ」と言いながら、ポンと肩を叩く、お尻をさっと撫でる。(別にこれくらいコミュニケーションのうちだとおやじは思っている)
触られた若い女性「キャ〜!!」(非常な不快感、耐えられないと言う気持)
この頃では過去にセクハラ裁判とかあったおかげか、「セクハラはいけないこと」と言うのが社会に浸透しましたが、20年ほど前は、セクハラなんて、どこの職場でも当たり前でした。
ひと昔前の「セクハラおやじ」は、セクハラを悪いことなんて思っていませんでした。むしろ、楽しんでいました。
HSPと、セクハラされた女性って、似ているなあと思います。
それぞれ、非HSP、HSPの間、
そしてセクハラおやじと、若い女性との間で
「お互いの感じたことが全然違う」 という点で非常によく似ています。
セクハラおやじは、たいしたことないと思うが女性は非常に嫌がっているという点で、とても似ているのです。
世の中は、半数が女性ですが女性にとってセクハラがどんなに耐えがたい事か訴え、(世の中約5割が女性)
女性の社会進出に伴って、女性の声も取り入れられるようになり(女性の地位が高くなった)
そして、セクハラ裁判等も行われた(社会に問われた)
そのような流れの中で、世間ではセクハラはいけないこと、と認識され、女性へのセクハラが急激に減りました。
HSPは人口の1割かせいぜい2割程度の少数派
現在のようにHSPが学校に行けなくなったりしている状況や、職場で疲れ果てて壊れてしまう人も多い
(社会的立場が弱いことがある。HSPの偉人・有名人ももちろんたくさんいますが)
そして人前に出ていくのがあまり好きではないタイプのHSPだと裁判沙汰は避けたいでしょう。
そう考えると、非HSPにHSPのことを広くわかってもらうことの困難さは容易に想像できますね。
そうです、非HSPにはHSPのことは、なかなかわかってもらえません。
HSPは善良な人が多いですので、「嫌だったけど、向こうは悪気はなかったんだろうし、いつかわかってもらえるかも・・」とかそういうことを非HSPに期待してしまうかもしれませんが、
「何もしなくてもいつかわかってもらえる・・・」 そんな甘い夢のようなことは、まずありえません。
非HSPは別にたいして困っていないことが多いのですからなおさら。
たま〜に分かってくれる非HSPがいたら、超ラッキー♪くらいでしょう。
また、わかろうとしてくれる非HSPがいたら、HSPのあなたを相当愛しているとか、まずそういう人しかいないでしょう。
もしかしたらいつか広く分かってもらえる日が来るかもしれませんが、まだだいぶ先でしょう。
待ってるその間に人生終わっちゃうかもしれませんし
わかってもらおうとしても、わかってもらえないのが普通ですから、
非HSPには、まずわかってもらえないという前提のもとでいろいろ考えた方が人生に狂いが生じにくいです。
世の中の大多数を占めるのは非HSPだということ
つまりいっぱいいるんです、HSPを困らせちゃう人って。(悪気がないことも確かに多いのですが)
でも悪気があろうとなかろうと、嫌なものは嫌なんだし。
そして、悪気があまりないだけに、責任追及も非常に難しい。
(あまり追及すると、HSPが「弱いから悪い」「ワガママ」等、逆襲されるのがオチ)
だとしたら、自分を守るために、できるのは、こちらから距離を置くこと。
何らかの「壁」を作ること。
どんな方法でもかまいませんが、いろいろ工夫できますよね。
状況次第でいろいろ有効な工夫が違ってくると思いますが、HSPはアイデアマンですので、何かあなたなりに工夫してみて下さい。
どうしても毎日多くの人の中で過ごさなければならないのなら、
できるだけ静かな職場・環境・学校も少人数制のところを選ぶとか。
何か一人でする作業があれば自分に受け持たせてもらうよう上司にお願いしてみるとか。
ちょっと強くてかつ優しい友達・同僚を見つけて、嫌な人からうまく守ってもらうとか。
何でもいいですけど。
できる限り、非HSPに振り回されにくい生活を考え選択し行動した方が
HSPにとってストレスが少なく、少しでも楽で楽しい毎日を送れることでしょう。