HSPの豊かな内面世界

現代社会では疲弊しがちなHSPですが

長所と短所はいつでも表裏一体。


繊細な感受性を持っていると言うことは

ダメージももちろん受けやすいのですが

そちら方面ばかりに目を向けるのは、物事の片側しか見ていないことと同じです。


感受性が鋭いだけあって、HSPの内面は、とても豊か。

その鋭さゆえに、時には内面が傷だらけになることもありますが

そういう時には一人で静かに傷を癒し

傷が癒えたら、自分を守ること、自分の豊かな感受性を活かすことに目を向けて頂けたらと思います。


傷ついている時のHSPは、感受性の鋭さをもて余してしまいがち。悩みの淵は暗く深いでしょう。

けれども、HSPと非HSPの感受性とを比較してみると、その差はとても大きく

HSPも良いところはたくさんあるのですが、
その内面世界は、どこかおおざっぱで、あっさりしていると言うか、少し薄っぺらいところがあるというか、
HSPの感受性に比べると、何か、どこか「味気ない」ように感じることがあります。(あくまでも私の感想です)

HSPの鋭い感受性を時にはもて余すことがあったとしても、人より苦しいことが多かったとしても

感受性が鋭いことによるメリットや幸せは、数えても数え切れないほどたくさんあり

それらを味わいつくしたい・・・

そしてそれを味わえるのはHSPだからこそ。


そういう「心の贅沢」や「心の豊かさ」を深く感じられることは大きな楽しみで

やはり自分はHSPで良かった、と思います。




一般の人でも、HSPってとても感受性豊かだなあと良く感じますが

有名人では

金子みすゞさんはじめ、
詩人のリルケ
嵐が丘」のブロンテ姉妹もHSPだと言うことです。

他にも、作家や芸術家の中には、きっとたくさんのHSPがいることでしょう。

もしかしたらほとんどがHSPなのかもしれません。


別に有名人でなくても、特に今は際立った才能がまだ感じられないとしても

HSPは、「原石」。

時間をかけて磨いていけば、文字通り「宝石」になれる人がとても多いと感じます。

原石のままでも、もちろんそれなりの魅力がありもちろん素敵なのですが、そのままでは惜しいです。

私は、主に天然石を扱う仕事をしているのですが、宝石のルースや天然石ビーズと言うのは、原石のかけらを研磨し、割れにくいようオイル浸透加工したり、熱処理したり、染色加工したり、ワックス処理したりと、何らかの手を加えて美しく仕上げてあります。

原石と言うのは、他よりちょっとだけ綺麗な小石といった感じ。
そのままでは割れやすかったり、輝きがなかったりするもの。
それを丈夫に、そして美しくするために人の手を加えます。

きれいな天然石や宝石になれる素質を持つHSP
ただの石ころのような原石のままでいてくすぶっていることは、非常にもったいないです。



また、HSPは、そこにいるだけで、周りの人を癒すことができ、それも一種の才能。

ささくれ立った世の中で、HSPの存在は、一服の清涼剤かもしれません。



でも、そんなHSPの純粋さを踏みにじったり、ただ自分が癒されたいがためだけにHSPを「利用」してしまう人もいるのも事実。

そういう人には要注意で、もちろん避けた方が良いですが



自分を大事に守りながら、

HSPならではの繊細で豊かな感受性を楽しみ、味わいながら

毎日を心贅沢に豊かに過ごして頂けたらと思います。