◆なぜ精神科医でさえもHSPをご存じないのか
先日、隣人に怒鳴り込まれて眠れなくなり、とりあえず病院に行ってみたP子ですが
とても良心的で、優しい非HSP医師だったのですが(おまけに男前←これは関係ないことだけどさ)
HSPのこともチラッと言ってはみましたが、目の前の医師が、
HSPなんて今までまったく聞いたこともない、全然ご存知ないご様子だったので、
「うわ〜、精神科の医師もご存じないなんて、HSPって、本当に世の中に知られてないんだな〜」
としみじみ再確認したりしました。
・・・なんでこんなに皆さん、ご存知ないんでしょう?
理由を考えてみました。
◆HSPが病気ではないため治療対象ではないから←でも「病気」にされてしまってもちょっと困る気もする
◆治療しないと診療代出ないし、医師は治療することで食べてるから、知ってもメリットほとんどない
◆医師には非常に非HSPが多いから、HSPと非HSPの違いに気づかない
(医学部も、医師も、とってもハードで非HSPだらけの世界です。たま〜にHSPぽい医師もいたりするけど、ご本人が疲れ果ててまいっていて向精神薬飲みながら仕事している医師も。P子ももし医師になっていたら、そういうタイプになってたかも)
とにかく、非HSPからは、「とにかく、とってもわかりにくい」のがHSPみたいです。
私も、HSP的感覚のことを、非HSP両親やきょうだいにず〜っと話してきましたが
「?」という反応をされることが多く、説明しても、説明しても、わかってもらえませんでしたし
これからも、わかってくれることはきっとないでしょう。
そういう非HSP相手に、HSPのことを、「わかって欲しい」と説明して回るのは、
とっても大変な上に、成果がほとんどない、かなり虚しいことでは・・・と思います。
本ブログも、書き始めて1年半で、ライブドアブログの人気ランキングで、3位付近をウロウロするようになりましたが
HSPの方からのコメントやメールはよく頂きますが
非HSPの方からのコメントは、たぶん今まで、ひとつかふたつ、その程度。それも好きな彼氏がHSPの人ね。
大好きな人がHSPだったから、HSPのことを知ろうとしたわけで。
ということは、非HSPがHSPのことを理解しようとするのは、たぶんこういう、パターンしか、ないだろうと思われます・・・
非HSPからすると「う〜ん、わかるような、わかんないような・・・」って感じ。
これって、「共感できるような、でもやっぱり、共感できないような・・・」という意味ですよね。
人間なので、非HSPにも部分的にHSPぽいところはあり(同様にHSPにも非HSP的な部分があるし)
共感できるしわかる部分も少しはあるけど、わからない部分が相当多そうな模様です。
HSP本を出版され、HSP研究の第一人者のエレイン・アーロン博士は、ご自身がHSPです。
これってつまり、非HSPは、HSPのことを研究できないのかも・・・、ということです。
非HSPは、HSPの感覚が、きっと全然わからないのでしょう・・・
ということは、「非HSPに、HSPのことを知ってもらいたい」という私の子供の頃からのP子の希望が叶えられる可能性は、
かなり、相当、低いということですね。
可能性が限りなく、ゼロに近いということですね。
そして、きっと、非HSP自身は、HSPのことを知る必要が、ほとんどないかもしれないのです。
なぜなら、非HSPに困らせられているHSPは多いけど、HSPに困らせられている非HSPは、少ないからです。
HSPは自分から人の迷惑になるような、そういうことしないですからねえ・・・(疲れ果てて訳わかんなくなってしまったら別ですが)
そして、非HSPに困らせられて、傷ついたHSPが心療内科や精神科等に通えば、
心療内科や精神科が繁盛して非HSP医師が喜び
弱くてプライドが傷ついている、能力の低い非HSPは
HSPに、「弱いやつ」「繊細すぎる神経細いやつ」等のレッテルを貼って、「自分は強い」と自己満足して、それで終了〜。
どこまでもどこまでも、非HSPにとって都合の良い世界です。
万一、こちらの繊細さにうすうす気づいた場合
「繊細なほうが悪い」
「もっと鈍く強くなるべきなんじゃ?」とかいうのも、非HSPが良く言う言葉。
非HSP社会で、非HSPが、HSPについて知る必要性がほとんどないならば、
たとえどんなに私たちが一生懸命「HSPについて知ってもらう活動」をしたとしても
非HSPからはほとんど反応はないでしょう。
それどころか、そんななかなか実を結ばない活動をしていても、HSP側が疲弊していくだけかもと思いました。
HSPが疲弊しないこと、これ大事です。
普段、ただ普通に生活するだけでも、けっこう大変で疲れるのに・・・
HSPを世の中に知ってもらうための活動、なかなかわかんない人相手に、いつまでも終わりのない説明をするような
気の遠くなる作業をするよりも、今、HSPの人がラクになるための活動をしたほうがいいかもと思いました。
わからない人に説明するよりも、わかる人に説明したほうが早いし役立ててもらえると思うので。
HSPの医師がいたらいいなあ・・・と思いますが
めったにいませんし、いても疲れてボロ雑巾状態でしょう。
P子は、将来、非HSPだらけの病院とか、非HSPスタッフの世話にはなりたくないです。
HSPがHSP医療スタッフ、HSP介護スタッフに面倒みてもらえるようなシステムが、めちゃくちゃ欲しいです。
そしてそれは、HSPがたくさん集まれば、実現する可能性があることなのです。
HSPスタッフがHSPを相手にすることで食べていければ、それが仕事として成立すればいいだけのことなのですから。