非HSP親とHSP子のケース【確執】なぜこんなにもお互いに理解できないのか

ネット上にも、親子の確執についてのブログ等はたくさんありますよね。


中でも、親子の確執等があり、その結果なのか、

子供が精神を病んでしまったり、挫折してしまったりした親御さんのブログを読んでいて感じることは

「これって、どうも、非HSP親と、HSP子の組み合わせなんじゃ・・・・」と感じるものがけっこう多いことです。


なんか、読んでいて、どこかピントがずれているというか、うまく言えませんが

「何でこんなにわからないんだろう・・・」と思うんです。

HSPの方の文章で、子供さんの特徴から、「HSPかな・・・」と思う方のブログです。

HSPの方の文章って、読んでて「この人非HSPだな」って何かわかりますよね(HSPの方ならわかると思います)


HSP親に理解してもらえず、非常に苦しい思いをするHSP子の気持ちは、

自分自身もそうだったので実感としてとても良く理解できます。

自分がその渦中にいるときは親の気持ちまで考える余裕もなく、

「・・・何でこんなに無理解なの?!」と信じられない気持ちでいっぱいだったりしますよね。


私は、なぜ非HSPHSPのことをこれほどまでにわからないのかがとても不思議でした。

「・・・ほんとはわかってるのに、めんどくさいから知らんふりや気づかないふりしてんじゃないの?」と内心、非常に疑っていたりしたのですが

長い長い、何十年もの月日をかけて、私がわかったことは

「本当に非HSPの人は、HSPの感性がまるっきりわかってないみたいだ・・・・」
ということでした。


(それに気づいたときは、ほんと、脱力しました・・・)



「知らんぷり」

でもなく

「わからないふり」

でもなく

悪意があるわけでもなく


本当にわからないんだ・・・・・


それに気づいたとき、ショックを受けました。

本当にわからないとするならば、いったい私は、今まで何に対して戦っていたわけ・・・?

と、茫然としてしまいました。




(たぶん)HSPの子が挫折したり精神科に通うようになってしまったり、引きこもってしまったりして

そしてそれを悩んでいる(たぶん)非HSP親のブログを読んでいると、

HSP親の無念さと悲しみがひしひしと伝わってきます。


「わからない」「(HSP子のことが)理解できない」というもどかしさが伝わってくることがあります。

「でも自分には何もできない・・・」という、非HSP親の無念さも伝わってきます。


これでは非HSP親も可哀想だな・・・と思うことがあります。


(でも何でもHSP子のせいにし自分は何も悪くないと考えるタイプの非HSP親に対しては全然可哀想だと思いませんけど)


自分も子供を持ってわかりましたが、子供の挫折というのは、親にとってとてもとてもこたえます。

私は息子の不登校からこの半年、どっと老けました。シワも白髪も半年で急に増えました。

(最近は登校するようになってひと安心ですが)


HSPは競争心がとても強いので、自分の子供を他人の子供に比べるでしょうし、

自分の子供が挫折するのを見るのは非常に悔しいことだと思われます。

たぶんちょっと我慢できないほど悔しいかもしれません。

(この辺は競争心の薄いHSPは別に特に悔しいとか感じない部分なのでその点は少し楽かもしれませんね。
私の場合も、よその子と比べるというより、ただただ不登校息子の将来を案じ、これからどうすれば良いのか悩みました)


もともと、非HSPというのは、やたら自分の「強さ」を周りに誇示したり、相手を自分の思い通りに操りたい、支配したい、

という気持ちがいつもどこかにあるように、HSPから見ると感じられます。

親子関係の中で、自然に、非HSP親がHSP子を精神的に押さえ付け、ひどく振り回してしまったんだろうなあと予想できます。


HSPHSPの上に立ってしまっている場合、HSPは潰されてしまうことがあります。


本来なら、敏感なHSPが非HSPの上に立ち、非HSPに危険を教えてあげたり、無鉄砲さ、思慮のなさを

たしなめてあげたりするのが理想なのですが

立場上、非HSPHSPの上にいる場合は、それがまったくうまく行きません。



もしそばにいる非HSPのせいで、HSPがとても辛く感じている場合、

そういう場合は、HSPは、非HSPの下から逃げ出したほうが得策だと思います。

お互いのために。


HSPにとってはなかなかわかりづらい、HSPの感受性。

理解してもらおうと思っても、非HSPには、HSPの言葉は伝わらないことが多いです。


伝わらないとき、非HSPに潰されそうで辛いとき、そういうときは、非HSPから離れることが必要です。

それは、HSPのためだけでなく、非HSPのためでもあります。


HSPが自覚なく加害者になってしまう悲劇を避けるために。

そして、HSPがいつの間にか被害者となり、力尽きて倒れてしまう悲劇を避けるために。