[]愛情がすれ違いやすい、HSP と非HSP

HSP と非HSPの場合、愛情は伝わりにくく、すれ違いやすいと感じています。


HSPの示す愛情表現が、どうもHSPにはピンと来なかったり、大げさすぎて恥ずかしかったり、


強烈過ぎてなんか精神的に疲れてついていけなかったりとかいろいろです。


本ブログでは、主に非HSPの母親と、HSPの子の場合について書いていますが

私がHSPなので、ついHSPの立場から書くことが多いですが

HSPHSPの子に対して愛情がないというわけではもちろんなく、きっと愛情はあったのだと思います。


私の母は、土曜日になると、毎週のように、私に可愛い服を買ってくれ、遠い塾へも週2で車で送り迎えしてくれていました。

自分も子供がいるのでわかりますが、これは、やはり愛情がないとできないことです。


ただ、非HSPHSPでは、感性や価値観があまりにも違い過ぎる場合が多いので、誤解がたくさん生じるし、

お互い相手を理解しにくいので、どこかなんだか愛情がすれ違ってしまうように思います。


これは、非HSP-HSPの親子間だけでなく、非HSP-HSPの男女間でも、そのように感じます。


想像ですが、非HSPから見ると、HSPって、たぶん

「何考えているのか良くわからないところがある」、「気難しく、扱いにくい」、他には「お人よし」と思われているようです。


中でも、私が母によく言われたのは

「叱ると離れてしまう」

「言ってる意味がわからんし、なんか見ててイライラする」

(これは多分非HSPHSPに自分にないものを感じて理解もできないための苛立ちかもしれません。
話は、確かにあまり通じないなあと普段から感じていました。感性が違いすぎてわからないみたい)

また、多くの非HSPからみて、HSPの人は、「お人よしな善人」に見えるようです。だからイライラするのかもしれません。

親しい親戚の子から、昔、「お姉ちゃんは、女の人の底意地悪い、いやらしい部分がないよね・・・」と言われたことがあります。

もし私自身が非HSPで、それも意地の悪いタイプだったとして
目の前に、お人よしで女性特有の意地悪さもない女性がいたら、
自分の意地悪さと、つい比較してしまいイライラしていまうかもしれません。

また、HSPには、勝ち負けにこだわらず、少々自分が負けても損しても、できるだけ相手と平和的な関係を望むところがあるので、お人よしに見えたりすることがあるのかもしれません。



話は戻りますが、非HSP親にとって「叱ると子供が離れていってしまう」というのは、けっこう困ったことのようでした。

HSPの母が、非HSPの私の兄弟を叱っても、非HSP子は、すぐにケロっとして屈託がないので叱りやすいが
HSPの私のことは叱りにくいと良く言っていました。

HSPの母が、HSPの私を叱ったときは、私は怖すぎて母から離れてしまい、

どうかすると1週間くらい母に近づかなかったことも多々ありました。
(私にとっては母があまりにも怖かったし、大きな声で怒鳴られるのが耐えられない)

HSPにしてみれば、繊細な自分の感性を守るために、とりあえず緊急避難をしているだけなのですが

母は「あなたは叱りづらい・・・」とよく言っていました。


でも、これは、HSPの他のかたからも、「親が怖くて何もいえなかった」「怖すぎて自分の意見も言えず言いなりだった」

というような内容のメールをいただくこともよくあるので、私だけではなく

けっこう多くのHSPの方が感じていることではないかと思います。


どちらにしろ、そこまで子供を怖がらせるというのは、叱る(相手にわかるように諭す)ことではなく、

ただ子供に恐怖を植えつけてしまい、心が離れていってしまうだけなので、叱り方としては、あまり適切ではないように思います。

HSP親は、もしかしたら、HSP子に対しては、どう接してよいのか戸惑ってしまう部分もあるのかもしれませんが。


また、私はといえば、

「こんなに嫌がっているのに何でわかってくれないの」的なことを母からされることが多く困惑ばかりしていました。

母は、非HSPの中でも特に気が強く豪快なタイプだったせいか、
子供の私は、母の言動によって、けっこう心をボロボロにされ、夜は布団の中でシクシク泣いていました。

HSP研究の第一人者アーロン博士によると、こういう、人目を避けて泣くHSPはとても多いらしいですね。
今、私には、非HSPの娘がいますが、この子は人目はばからず、泣きたいときには、どこでもワーン!と泣き出します。
というより、どちらかと言うと人前で泣きたいタイプみたい。隠れて泣いているのはほとんど見たことがありません)


母は、子供をからかって喜ぶタイプでした。ひどいからかいが子供心に辛かったです。

私以外の非HSPの兄弟たちさえ、しばしば泣き出すまで母によくからかわれたりしていました。

毒舌タイプの非HSPはこういう類のことをよくやってますよね。

特にアメリカ映画(主にアクション映画)の中で男性・女性問わずよくこういうタイプ見かけます。

子供らが泣くのを見て母が笑うのがとても不思議でした。こういうことは共感性の高いHSPにはできないことですね。

また、兄弟・親戚・友達同士の露骨な比較などもありました。
(親が兄弟姉妹の比較を表立ってしたりすると兄弟仲は確実に悪くなるし、
よその子と比べたりすると、子供は親に不信感と悲しみを抱くだけかと思うのですが・・・)


でも、今思えば、あれは人の優劣をつけたがる非HSPならではのものだったかもしれないと思います。

もちろんすべての非HSPが母のようではないとは思いますが、その傾向は多少なりともあるようにも思います。


でも、私の母も、私が10代半ばから母を避け始めたりしたとき、

「なんで・・・?」と寂しかった母は、一人でドライブし、海を見に行っていたりしていたそうです。


お互いに理解できないということは、お互い大変だし寂しいことでもあるので

もしこのブログをお読みになっていらっしゃる非HSPのお母様で、繊細な子供さん(HSP)に悩んでいらっしゃる方は、

少しでもいいのでHSPを理解してくださったらと思います。(でないとお互いにツライままです)



私は子供のころ、「何かうちの母は変だ・・・私と違い過ぎる・・・もしかしたら私の実の母は別にいるのかも」とさえ思っていました。

実際に「この人が私の本当の母なのかも」と思っていた人(HSP)もいたくらいなので、
心のすれ違い具合も相当なものです

この私が実の母と勘違いしていたHSP女性(叔母)は、若くして40代半ばくらいで亡くなってしまいましたが

人の心を傷つけるようなことはしない←(ここ大切)、とても優しい女性でした。

この人が、私の「心の母」で、今でもよく思い出します



他にもいろいろありますが

HSPにとっては、HSPはきっと、永遠の謎なのかもしれません・・・(でもそれはお互い様ですけどね)