HSPには「役目」があるのかも

HSP研究の第一人者エレイン・アーロン博士(博士自身もHSP)の本「ささいなことにも動揺してしまうあなたへ」に

HSPの特性として「大勢の中でいち早く危険に気づき皆に知らせ、大勢を危険から守る」ことができる、
という内容が書かれています。

ですから、古代では、HSPは「預言者」としての役割を果たしてきたと言われています。

古代の多くの預言者はHSPだったと言われています。


また、先を見通す力のあるHSPは、王の傍で「進言者」としてアドバイスをしたり

司祭や僧侶として活躍したとかと言われています。


HSPの人の多くは、普段の生活の中で「なんでみんな気づかんのやろ・・・」と自分と周り(非HSP)の感覚の違いに

愕然としたり、ショックを受けたり、失望することがとても多いですが


その能力はもしかしたら、世の中のために上手に使えるのかもしれないのです。


あなたがHSPなら、この能力は、有意義に使った方が、もちろんあなたのためでもあるし、
もしかしたらそれが世の中のためにもなるかもしれないのです。


「感受性が強すぎる」というのは、それゆえに辛かったり、非HSPの多い環境にはついていけなかったり、いろいろ大変なことはありますが

でも、それを、逆手にとって、逆に上手く使うこともできます。


私は、「HSPが『これって危ないんじゃ』と感じたこと・思ったこと」を自由に書き込めるスペースをネット上に作りたいなあと考えています。



HSPの能力は、非HSPには理解できないことが多いですが


もし、アーロン博士の仰るように、「歴史上、HSPが非HSPを危険から守る役割を担ってきた」のならば

現代では、もしかしたら、HSPは、その役割をあまり果たしていないかもしれないと思いました。


おとなしいHSPは、非HSPに、あまりにもたくさんの重要な役割を明け渡してしまったのです。


その結果が、現在の、世界的な環境破壊とか、原発放射能汚染とかになっている気がします。

HSPはその能力を生かして、世間に発信するべきだと私は考えています。


別にいきなり世界の環境とか、そんなたいそうな事でなくていいんです。


HSPが「これは怖い」とか「こういうのは危険だ」とか普段の生活で感じたことでいいんです。

例えば「近所の危険な横断歩道」とか「危険な踏み切り」とか、まずそういうので、身近なところからで良いし
身近なことが、実は一番大事なことだと思います。

普段の生活の中で、HSPが「危険だ」と感じたことを気軽に書き込める掲示板を作りたいと考えています。

(どういう風に作るかはまだ考え中です)


なぜそう思ったかと言うと、きっかけは、東日本大震災です。


今から20年くらい前の話ですが、知り合いの電力会社の人から
原発の試運転が成功したんだ!明日のニュースに出るよ」とか聞いた覚えがあります。

「は?」
私は若いころから、電気関係(電器関係もですが)にはかなり弱いです。
(先日、よしもと☆NSC関連で子供と自分が映ったテレビ番組「ZIP!」のDVD焼付けがまだできていない、やり方がわからないくらい)



なので、当時、20年位前にこの人がしてくれた、原発の説明については聞いてもさっぱりわかりませんでしたが、

当時、とにかく「スゴイことなんだ!どうだスゴイだろう」的なオーラを彼が全身から発しているのを見て
「・・・・・」圧倒されました。

正直なところ当時から、「原発って何か怖くて不気味」としか私は感じていなかったので

「・・・大丈夫なの?危険じゃないの?」と聞いてみたら

原発は世界最高のスゴイ技術を集めて作られてる。世界の最高峰の技術ばっかりね。だからそんな心配ない。とにかくスゴイもんね」とかそんな内容のことを言っていたのを覚えています。


そのときは私はよく知らなかったのですが、Wikipedia によると、玄海原子力発電所の3号機は日本初のプルサーマル発電ができる原子力発電所なんだそうで

当時、電力関係の人が大喜び?していたのは、きっとこれだったのか・・・と思いました。


その電力会社の人は、3号機の試運転が成功したことを、非常に誇りに感じていたようで、大興奮しているみたいでした。
この様子では、当時の電力会社内はきっと、大フィーバーだったのではないかと推察されます・・・


この男性は、非HSPの中でも特に強く有能なタイプでした。

いわゆるエリートで、もちろん電力会社内でも出世コースを驀進中。


世の中の中心になっているのは、このような非HSPの中の非HSPというタイプです。




けれども、ご存知のとおり、その後の今年の東日本大震災では、大変なことが起きました・・・・



私は縁あって、自己免疫力を高める効果があるといわれる石も扱っているのですが、そのときにご注文頂いた、
被災者の方たちからの悲痛なメールの数々を読んでいると、涙が出ました。

想像を絶するような、凄まじい状況の中で、けなげに明るく頑張っている方たちの声が、伝わってきました・・・

そのとき、私は被災地からは遠く、四国の松山にいたのですが、
それでも、被災した方々のメールから、震災の恐ろしさがひしひしと伝わってきて、本当に怖かったです。

また、お客様の中には、一種の人間不信のような状態になってしまっているような方もいらっしゃいました・・・
恐怖のあまりか、ヒステリー気味の方、パニック状態の方もいらっしゃいました。

正直、そのようなお客様のご対応は相当大変で、私もバテそうになりましたが、

被災地やその周辺のかたがたは、どんなに怖い経験をされたことでしょう・・・

そして、放射能健康被害が本格的に出てくるのは、きっとこれから先なんですよね・・・



原発を作るのは、国策でしたが、国も電力会社も、本当に先のことはちゃんと考えられていたでしょうか?

日本は世界有数の地震国なのに・・・・・

外国が原発作っているからと言って、それが日本にも合っているかどうかは、よく考えられたのでしょうか?


別にいろいろ難しい議論なんかしなくても

HSPなら、原発作り始めた当初から、「原発なんて・・・怖いから嫌だ」と肌ですぐ感じられるようなことです。




非HSPには「遠い先のこと」はあまり見えていません。

非HSPには残念ながら「今」しか見えません。

目の前のことを力強くやり遂げることには長けていますが、

非HSPを傍から見ていると「大丈夫なの?」と先の見通しが不安に感じられてしまうことがよくあります。


また、非HSPは、自分の力を誇示することも多く、そのために危険を顧みずに危ない橋を渡ったり、
周りをも巻き込み、周囲の人を危険に晒してしまったりします。


歴史的に見れば、戦争も非HSP絡みでしょう・・・



一方、HSPには「大多数の人が気づかないことに気づく」「先を見通す力」のある人が多いと言われています。


これがHSPが古代は預言者だったり、

HSPが、「警報機」の役目を果たし、大勢を危険から守ってきたと言われる所以です。



このHSPの敏感さ、「人の気づいていないことにいち早く気づく特性」を「警報機」として世の中の役に立たせることができるはずです。



HSPは、いろんな優れた能力があるというのに、控えめでおとなし過ぎる人が多過ぎると感じています。

HSPは、善良であまり欲のない人、思いやりある人が多いと感じています。


そんなHSPたちが、現代社会では、とても辛い思いをしているということが辛いです。




非HSPからは理解されがたいそんなHSPの能力ですが、本来の「大勢に危険を知らせる」という役目を


HSPがきちんと果たすことができれば、きっと驚きとともに、感謝と尊敬のまなざしがHSPに注がれることでしょう。


HSPの社会的地位も上がり、HSPに対する理解も進むはずです。


そのスペースを、掲示板と言う形で開くか、どのような形が良いかはまだ考え中なのですが、


とにかく、「小さいことからコツコツと」

ネットの世界では、小さく始めたことが、時間とともに爆発的な広がりを見せます。(経験済)



敏感なHSPからの意見、警報の集積が、5年後、10年後、きっとスゴイことになっているかもしれない、と想像するだけで今から楽しみです


HSPの明るい未来のために