[]「サザエさん」も「ちびまるこちゃん」も夢、幻
「サザエさん」がテレビで放送されています。
私が子供のころから、ず〜〜〜〜っと放送されていますから、超ロングランのテレビ番組と言えます。
水戸黄門と同じくらいのご長寿番組なのかもしれません。
「ちびまるこちゃん」も大人気ですね。
登場人物が個性的で面白くて、子供がテレビでちびまるこちゃんを見ていると、一緒につい見てしまいます。
私は「ちびまるこちゃん」は漫画でも読みました。
特に、優しくてちょっと面白い、おとぼけキャラのおじいちゃんと、まるこのほのぼのシーンが印象に残りました。
どちらも、「きっと、原作者の家族がモデルになっているんだろうな・・・」と思ってしまいがちですが
実際はどうかと言うと、
「ちびまるこちゃん」の原作者、さくらももこさんのおじいちゃんは、実際はとても意地悪なおじいちゃんだったとのことで、
さくらももこさんとは、ほのぼのどころか、かなり仲が悪く、おじいちゃんに泣かされていたとか言うことです。
さくらももこさんの雑誌の対談?かなにかで
「あれは、こんなおじいちゃんだったらいいのに、と思って描きました」というのをどこかで読んだとき
「ええっ」と私、驚きました・・・
また、「サザエさん」の原作者、長谷川町子さんは、生涯独身なんですよね・・・。
つまり、サザエさんも、ちびまるこちゃんも、原作者の「夢」「理想の家族」みたいだと言うことです。
ありそうで、現実にはいない(過去にもいなかった)家族なのです。
サザエさんを見ていると
「・・・あれが家庭の幸せというものなのかなあ・・」 なんて、つい思ってしまいますが
あれは「昭和の普通の幸せな家族」ではないのです。
あれは「夢」「幻」なんだなあ・・・と思いました。
家族や周りの人で悩んでいる人って、けっこう多いのではないかと思うのですが
故 小林正観さんの講演会で
正観さんが
「家族と言うのは、自分を磨く砥石です」
と仰っていたのを覚えています。
「親兄弟、そして結婚したら、妻、夫、子供があなたの砥石です」
そして
「実はあなたの周りの人すべてが、実は砥石なんですけどね」
とも仰っていました。
(正観さんの本を読むと、正観さん自身も、「砥石」に「磨き抜かれた」方だということがわかります)
砥石ですから、それで自分が削られるわけですから、当然、痛みを伴います。
時には相当痛かったりします。(特に親兄弟・配偶者)
でも家族がいるから頑張れたりもします。(特に子供)
「家族が砥石」というのは、本当にそうかも、と思います。
私も自分の家族がいなかったら、いろんな意味で、今の自分はないと思います。
たぶん、誰しもそうなのではないでしょうか?
正観さんの本は、全国、最寄の図書館に行けば、どこでも置いてありますので、
もし興味があれば読んでみられると良いと思います。