[]もし起業・自営業を始めるのが怖いなら、フランチャイズを経験してみるのもひとつの手

もし起業・自営業を始めるのが怖いなら、抵抗があるならば、フランチャイズを経験してみるのもひとつの方法です。


フランチャイズと言ってもいろいろで、コンビニのフランチャイズは、まとまった資金が必要で、とてもお金がかかりますが

学研教室とか、英語等の個人の小さな教室のフランチャイズならば、

それほどお金もかからず割合簡単に誰でも始められます。

最初に契約金として払ったのは、5万か、7万か、それくらいだったように記憶しています。


何か起業するときに、退職金全部つぎ込んだり、中には借金までして起業する人もいますが、

そういうのは私はあまり好きではないし、オススメしません。

リスクが大きすぎます。 (よほど経験と自信があられるなら別ですが)


私が起業(SOHO、ネットショップ)に踏み切れたのは、学研教室をしてみた経験がとても大きいです。

学研教室は自分にはとてもキツかったですが、やってみたおかげで自営や起業に抵抗がなくなりました。

そういう意味では経験してみて良かったです。

こういう小さな教室を自分で経営していくのも、人それぞれですが、好きな人、向いている人ならとても良いと思うので、

そういう人は続けると良いと思います。


でも私の場合は、実は、学研教室をやり始めて半年くらいで、アクセサリーのネットショップも始めてしまいました。

同期で仲の良かった人も、その後、すべて教室をやめてしまっていますので、向き不向きは非常にあると思います。


私の場合は、天然石を扱うなど何か好きなことをしないと、教室経営が心身ともにけっこう辛すぎて、

自分の中での心のバランスが取れなかったので、必要に迫られて、ということと、

「できればこっちで稼いでいけたらなあ」と前々から天然石ジュエリーやアクセサリーの仕事がしたかったので、

学研教室の辛さからの反動と、願望から発作的?にネットショップを始めてしまっていました


最初の資金的なことは、学研教室で稼いだお金を充てたので、そういう意味で、タイミング的にもとても良かったです。

「つながっているな〜」と感じます。


実際やってみてよくわかりましたが、たくさんの生徒集めをする必要がある教室経営は、

自分には向いておらず、非常にツラかったです。

でも、とても良い経験で、とても勉強になりました。


近所の公民館を借りて、学研教室を開いていましたが

私の場合、もともとそこの地元の人間ではなかったので、

「なんで企業(学研)に自分らの公民館を貸す必要があるん?」という地元の抵抗に合い、けっこう大変でした。

(同期で、他地域ですが、その地元で有力者の娘さんは、公民館をとても有利に借りれた人もいました)

まあ、その他もろもろ、いろいろあってけっこう精神的にも疲れましたね。


また、「最初の口コミは自分で作るもの」という考え方を知り、これにはけっこう驚愕しました。

口コミは、クチコミが自然にできるのを待つのではないのです・・・。

最初のクチコミは、「自分で作っていくもの」だそうで、これは知ってよかったことのひとつです。

学研の場合は、お母さん同士のネットワークを使い、まず自分から口コミを広げます。

自分で、教室の評判を「作っていく」のです。


そして、そこでちゃんと仕事して、生徒さんの成績を上げてしまえば(ちゃんと教えて勉強させれば成績上がる子は多い)

そのうち別に自分からやらなくても、ほっといても口コミは自然と広まっていきます。

この頃になると、周りの人が口コミでどんどん評判を広げてくれます。


そんなこんなで、努力の甲斐もあって生徒数は順調に増えていき、

同期の中では生徒さんが一番スムーズに集まったということで、学研から何度も表彰されたりしましたが、

でも、生徒数が10人超えくらいになってきた時点で、もう、私自身はアップアップしてきました。


私はHSP,非HSSで、もともと静かで変化の少ない環境が好みなので、

うるさい子や落ち着きのない子がいたり(こういう子はどこにでもいるもの)

子供たちが始終、自分の周りをどこかバタバタしていたり、動き続けていたりするという環境自体、

もともと無理があったと思います。


自分で教室をやっていくというのは、

自分の教室のチラシを作り、印刷し、それを学校前で一枚一枚手渡しで配ることから、

子供がいそうな家の郵便ポストへポスティング、新聞チラシの折込の契約、

教室前の道に広告の旗立てたり仕舞ったり、近所のお店へ教室ポスター貼りの交渉等、

とにかく何でもかんでも自分でやることになります。

教室のない日も、やることてんこ盛り。集客・生徒集めには休みなんかありません。


生徒100人超えとか、一番生徒を集めていらっしゃった大御所先生でさえ、

教室の目の前のスーパーで、自分でチラシを撒いていらっしゃいました。


人任せではなく、何でも自分で行動してやってみることがとても大事なんだと学びました。

そうすることで、肌でいろんなものを感じて、得たものを、仕事に生かしていくのです。


学研教室に限らず、何でもどこでもそうですけど、

それなりに成功している経営者というのは、とても行動力があり、

考えを実際の行動にうつすのがとても早いことは共通点だなあと思います。




ただ、フランチャイズというのは、その売り上げの半分くらいを、親会社に「お納め」しなくてはいけません。

一生懸命働いて、苦労して得た売り上げの半分を、ごっそり会社に持って行かれてしまうんです。

半分は大きいですよね。

(それがフランチャイズというものだし、ネームバリュー込みなのでこの点は仕方ないと諦めるしかないのですが)

「こんなに苦労して生徒集めて、月謝の半分も持っていかれるんでは、アホらしくてやる気が出ん・・・」と

仰る先生がたもとても多かったですが、気持ちはよくわかります。

フランチャイズ加盟でやってると、自分が、まるで、鵜飼の鵜になってしまったような気がしてくるんですよね。
(実際そうなんでしょうけど)


だから、フランチャイズを経験してしまうと、フランチャイズでない「自営」がやりたくなってきます。

ちなみにフランチャイズも、確か、扱いは、「自営」扱いだったと思いますが、

「半分持って行かれない」自分独自の、自営がやりたくなってきます。なぜなら、ピンはねされないからです。



コンビニ店員のアルバイトをしていた頃もあるので、働いていると内情もそれなりにわかってきますが、

コンビニのフランチャイズでも、

フランチャイズ料金やバイト人件費が高すぎて、払うとほとんど残らなくって潰れていくコンビニって、けっこうありました。




私は、あまり忙しい環境は無理なので、バイト先にはあまり忙しくなさそうなコンビニを選んで働いていました

バイトが忙しくない=そんなにお客さんが来ない店

ということなんですけど


なぜお客さんがあまり来ないかと言うと、もちろん立地等も関係しますが、

店にもよりますが、原因・理由は星の数ほどいろいろ、たくさんあるもんだなあと思いました。

どんな店でも、経営者のカラーというものは、良い意味でも悪い意味でも、どうしても出てきてしまいます。

他にも高級婦人服から小さな雑貨店、大型家電量販店まで、

お店というものに、なぜかとても興味があったし、いろいろな販売員や接客業等の経験も多くやってみましたが、その中で、

商売というのは、「お客さんを、どれだけ喜ばせられるか」にかかっているんだなあ・・・と実感しました。

「また来たい」と思わせることができるか、お客さんにとって魅力があるかどうか、が最重要なんだと思いました。


何でもいいので、お客さんにとって「何かしら魅力があれば」「喜ばれれば」店は続いていくもんだなあ

(例えば、なんでこんなボロい店が?と思うような店でも、
どこか笑顔が魅力的な世話好きなおばちゃんとかが微笑んでくれたりする店だと続いていくし)

どんなことでも、けっこう何でもいいんですが、

でも、そういうのがなかったり、魅力が少なければ、

どんなに大手のフランチャイズに加入しても、店がキレイでも、大きくても、

潰れてしまったり、先が見えてしまうんだなあ、と思いました。


また、起業の勉強会等で、製造業を営んでいる社長さんたちから学んだことは

「自分の作っているものに、絶対の自信を持つ」ということでした。


謙虚に自信なさげに薦めても、そんなの誰も買わないからということでした。まあ当然ですね。


私も10年位前は、自分の作ったものにあまり自信がありませんでしたが、

最初のうちは、作り手としては、謙虚であることは、美徳?のように感じられるかもしれませんし

自分の作ったものに対し、自分から「これスゴイでしょ?素敵でしょ?」的なことを

自分の口で言うのはとてもとても恥ずかしいものです。


でも、「自分が良いと思った物・サービスを提供する」のが、提供する側としては求められるし、それが当然のことです。


なぜなら、自信のない商品を売ろうとするということは、買う方からしてみれば

「あなたは、自分が良いと思わないものを、私に薦めるわけ」ということになり、

それは相手に対し、非常に失礼なことだからです。


自分が、「これは良い」「こういうものが世の中必要だ」と思うものを提供することです。

もし、「これは良い」と思わないならば、まだ提供してはいけないです。

自信がないなら、お金を取らず「差し上げる」べきだと思います。

そして、まず無料で差し上げて、その感想を頂いて、ご意見を集めていくのです。

その中で、もし悪いところや改善点があれば直していき、最終的に完成形になればそれでいいのです。

最初から完璧である必要もないし、そんなのありえないんです。


自分が提供する物やサービスに、ある程度の自信がついてから、対価を頂けばいいんです。

それだけの努力や工夫や時間やエネルギーを費やしたのですから。

だから、最初はタダか安く提供すれば良く、次第にふさわしい価格、適正価格に変えていけばいいだけのことです。


小さく始めて、少しづつ大きく育てていけばいいんです。

そうすれば無理がありません。


起業なんて、そんなものです。

実際にやってみれば、それほど難しいものではありません。