◆自分の中にないものは出せない

今日は、娘の演技のレッスンに付き添いで、大阪のスタジオに行きました。

先生は、いつもどおり、わかりやすくキッチリ説明して下さるので、ほんと勉強になります。

行動だけで「こうやるの」と教えられても、理由がわからないと、気持ちがわからないと、理解しづらいからです。

その辺の説明をキッチリやってくれ、オーディションの心構えから教えて下さる先生なので、

今日も役立つ濃い〜内容でした

今与えられているのは、ちょっと変わった台本。

登場人物は、刑事とバイトの女の二人芝居。

刑事は、×1と×2の二人の元妻、そしてその子供たちと奇妙な同居生活を送っている上に、
バイトの女とも遊んでいて、そのバイトの女に別れ話を切り出しているというとんでもない遊び人刑事。

女子は必然的にバイトの女役を、代わる代わるしていくのですが、
娘は5室(表現の部屋)がドラゴンテイル、天王星海王星
この変わった配置を、思う存分活かしていました
その上、娘は月蠍座で、あっけらかんとした見た目に反し、
実は嫉妬深くけっこう情が怖い人なので、まさにこういう役、うってつけ。
他に火星のTスクエアもあるので、怒りの爆発力も出すことができます。

芝居は、登場人物の気持ちになって、自分の中の感情を表現しなければなりませんが、
自分にないもの、持っていない感情を表に出せと言われても、なかなか出せるものではありません。

娘もこういうシチュエーションを体験したことはもちろんまだありませんが
子供でも、嫉妬や不愉快さの感情は、今まで経験した他の出来事に置き換えて表現することができます。

娘の芝居は、見ててとても楽しいです
テイルと天王星が効いているので、見ててとても面白いし、インパクトあるし、スカッとします
(あ〜親バカも入ってる〜


・・・でもこれって、自分の持っている星を、上手く生かせているからだと思うんです。

他の子の演技を見ていても、いつも笑顔が可愛いのんびりした周りを和ませてしまう子は、そういう演技をしてしまいます。
(別れ話で女がキレる台本なのに

短気な子は、ただイライラした、短気なだけの芝居をしてしまっていました。

男の子たちは、もともとがまじめできちんとした子が多いので、遊び人役が全然できていませんでした
(いや、こういう役ができたらできたでちょっと怖いですけど

でも、周りを和ませる可愛い女の子は、きっと「和ませ役」をもらえばピッタリはまるんだろうなあ・・・と思いました。

例え芝居の世界では、難しい表現の役はできなくても、私生活では、ああいう子のほうが幸せかもな・・・とも思ったりしました。


娘は、5室テイル天王星海王星なので、それを生かして芝居をしていますが

芝居の世界では、そういう「珍妙なシチュエーション」がたくさんあるし、少し変な状況のほうが面白く見える世界。

だから、持って生まれ持った変わった星の配置を演技の世界で生かすことができます。

娘は、ハーモニクス8では「霊道」といわれる場所に星があり、いわゆる「憑依俳優」の配置。

娘はエネルギーも大きく、普通の生活を送るだけでは、ホロスコープがなかなか昇華できません。

普通の生活ではたぶん、けっこう「ツライ」配置だと思います。(実際、劇団や芸能事務所に入る前は超暗かった)

この配置だと、芝居とかしないで、普通の女の子の生活だと

失恋ばっかりとか、変な人好きになるとか、可哀想な恋愛とか、変わった恋愛に泣くとか、変なことして引かれるとか

将来子供を産めば子供で苦労するとかそういう配置です・・
(ドラゴンテイル、異常性、変わった子という意味で、ハーフの子とか産めば昇華できそうですけどね。)

実際、娘は割とまともな人を好きになったときは、全部失恋か相手がドン引きということばかりでした

相手が娘に振り向いた場合は娘はすぐに冷め逃げます。(この辺がテイル、海王星天王星っぽくて見てて驚く

他に、ALTのデブの白人教師のことを「カッコイイカッコイイ」と、娘一人だけがキャーキャー騒いでいて
周りが誰一人「カッコイイ」に賛同してくれなかったこともありました(誰が見てもカッコよくない人だった)


他にもいろいろあったし、学校でも暗いし友達いないし、

「なんかこの子、将来どうなるんだろう・・・」と思っていましたが、

本人が演技や表現が好きで、難しい星の位置でも、変わった表現で、逆に思う存分昇華できるし、

芝居をやっているときの娘はとっても素敵だし、友達も増えたし

ファンの方々にファンレターも何通も頂いていて本人も非常に喜んでいるので

テイルの昇華法としては、これでいいんだと思います


まだ子供なのに、こういう妙なシチュエーションの役がしっくり来る娘

もう少し大きくなって色気出てきたら役にもリアリティが出てきて楽しみかも。

(逆に普通の平凡な明るい可愛い女の子の役だと違和感あって難しい人


今日、他の子の演技も見ていて、つくづく思ったのは、「自分の中にないものは、出せないんだなあ・・・」ということ。

とにかく、自分らしく生きていくのが、一番だし、それしかないんだなあ・・・・としみじみと思いました。


でも、これって、演技とか芸能の世界目指している人だけでなく、誰でもそうだと思うんですよね。

誰でも向いていることをすれば楽しいし、向いていないことを一生懸命やってもツライだけだと思うんです。


私も、普通のお勤めや、堅い仕事、向いていなかったし、全然しっくり来なかったからですねえ・・・

で、今の仕事に落ち着いているし。


向いていないことをどんなに頑張っても、残念な結果にしかならないし、本人もツライだけ。

自分の持ち駒をどう生かすか、それをホロスコープは教えてくれるんだと感じます。



たとえば、オーディションも、その子に合わない役や合わない芸能事務所のオーディションに行っても、
たぶん仕方ないんだろうなあと思いました。

「普通の子供らしい女の子」を集めている芸能事務所はたくさんあります。

普通の生活とか、一般人ぽいタレントを使ったCMをたくさん作っているところもあり
そこに所属すれば、どこかのCMにはすぐ出してもらえそうでしたが、

そういう所で求められるのは、「普通の子供らしい可愛さ」

今日の娘の演技を見ていて、娘の場合は、やはりそちらではなかったな、それでは不完全燃焼だな、

やっぱりこれで良かったかも、と思いました。


キラキラしている娘を見ているのは楽しいし、二人で協力して芸能界を目指すのも楽しいです

とにかく、台本が読みこなせないと、登場人物の気持ちや、行間が読めないと芝居はできません。

娘が「もっと本が読みたい」というので、明日日曜日は娘と図書館に行きます。


芦田愛菜ちゃんは、あれだけ多忙な中で、ひと月50冊の本を読んでいるそうですね。恐るべし