◆てんびん座の真ん中は「トラウマ」

子供の頃、私が一番ホッとできたのは

HSP両親と、非HSP姉妹が眠ってしまった後の、深夜でした。


勉強をしてさえいれば深夜まで起きていても許されていたので(マンガ見ながら深夜まで起きてるとかはダメだったけど

中学生の頃から、毎晩深夜1時くらいまでは勉強していたと思います。

勉強自体は好きでも嫌いでもありませんでしたが、とにかく、深夜、1人になれる時間が好きだったんです。


誰からも邪魔されない。(家族が起きていると、いきなり部屋に入ってこられたりするから)

仮面をかぶる必要もない。(普段、外でも家庭でもHSPの繊細さを隠し、非HSPぽくふるまわなくてはいけないから)


素の自分でいられる・・・


世の中がほとんどみんな寝てしまった後ならば、神経に障ること、一切される心配がまったくなく、やっと安心できるのでした。


自分の家族からも、自分の神経を守らなければならないと言う状況下で育ちましたが

HSP家族は、私が普段、それほど困っているということに、まったく自覚がなく、まったく気づいていませんでした。


というか、そんな些細なこと、「気にするほうが悪い」扱いでした


うちの家族は、非HSPの中でも、かなり強いタイプ、強烈なタイプばかりが揃っていて

皆、それぞれの世界で「勝ち上がってきた」タイプばかりでした。


みんな、めちゃめちゃ気も強いし、パワーがあり、内心「うーんちょっと怖いかも」と私が思うタイプばかりでしたが

でもそんなこと、非HSP同士だったら、全然、何も問題もないのです。

HSP間なら「勝ちあがってきた」もの同士、褒め称え、誇りに思うようなそんな感じだと思います。


そんな中の唯一のHSPの私の生活は、通常がこんな感じで。

これは何もないときで、まだいいほうで、普段の基本の状態、ベースがこんな具合ですから

何か起こったときは、ほんと、いたたまれませんでした。


他にもいろんなことありましたが

人間関係で人知れず辛い思いをし、それを隠して毎日をなんとかやり過ごさなければならないことが非常に多かったこと

これは、私がてんびん座の真ん中、一番人間関係に苦労すると言われるところ「トラウマ」と言われるところに

星があるせいか

HSPだからなのか、自分でもはっきりとは、わかりませんでした。


でも、HSPでも、親御さんと仲良く一緒に暮らしている人たちも多いみたいだし

HSP=てんびん座の真ん中に星がある

というわけでもないなあと、いろんなHSPの方を鑑定していても思います。


HSPの方のホロスコープ鑑定は、難しいケースが多く、一筋縄では行かないなあ・・・とよく思います。


世の多くの非HSPの西洋占星術家から見ると、きっとHSPホロスコープに対しては、

けっこうヒドイ鑑定結果も言われてしまいそうですが(実際、私は、しばしばそういう風に鑑定されてきました


でも、そんなの気にすることはないんです。非HSPの人は感じ方が違うのでわからないだけなので。


「悪い」ホロスコープなんて、世の中には存在しないと思うんです。

本当にそれは、「活かし方次第」だと思うんです。

たとえ「良い」と言われるような配置や恵まれたホロスコープを持っていても、ちゃんと活かせていないと、辛いようですし。


てんびん座の真ん中に星がある人は、絶対に上手に昇華したほうがいいと思います。

それを仕事にするくらいでちょうどいいです。


そうしないと、「トラウマ」を自分が自分自身の生活の中でこうむってしまい、自分が辛すぎるからです。


例えば、てんびん座の真ん中に水星があるならば、

人間関係や傷ついたこと、悩み等を、そのまま私小説として書いたり、何か水星的なことで昇華したほうがいいし

火星なら、人間関係のトラブル処理の仕事をしたほうがいいのかもしれない。

ここに太陽がある、テノール歌手の秋川さんは、「私の〜お墓の前で泣かないで下さい〜」と

すばらしい歌を歌って多くの人を癒したので、死を悲しんでいる人を癒すことでも昇華できるのかもしれない。

ここに月がある戸田恵梨香さんは、ライアーゲームで、人に裏切られたり騙されたりする役をしていましたが

戸田恵梨香さんって、「てんびん座の真ん中に月」らしく、傷つく役柄、多いなあと思いますが、

女優をすることでこの配置を本当に上手く昇華されていると思います。

普通に一般人として生活していたら、きっと相当大変だったことでしょう。


それぞれの人で、他の星の配置等も、複雑に絡み合ってくるとまた少し意味が違ってくるので、一概には言えませんが、

てんびん座の真ん中というのは、本当に自分に合う方法を早く見つけて、

相当上手に昇華しないと、辛すぎる配置の代表みたいなとこですね。


てんびん座の真ん中に限らず、他にも大変(と言われている)配置はいろいろあります。

最近は、火星冥王星のハードが象徴するような出来事に困らせられているHSPの方からの鑑定が続きましたが

火星冥王星は非常にパワフルな配置で、やり手の社長から、政治家、人気女性アイドル

果ては暴走族やヤ○ザさんまで、世の中の「パワフル」な人はだいたいこの配置を持っていたりします。


HSPの場合は、火星冥王星を実際の「パワー」「ガンガンブルドーザー並みに働く」

またはいわゆる「怖い人」になる(これはオススメしませんが

ということで使えてしまいますが

火星冥王星は使い方次第で社会で認められるようなスゴイこともできれば、いわゆる「怖い人」にもなれてしまいます。


一方、善良で心根のキレイな人の多い、HSPの場合

そういうタイプの人たちにひどい目に会わされる、という残念な形に嵌ってしまいがちです。


ですから、この配置を持っていて周りの人から困らせらていると思われるHSPの人に対しては

特にこの配置を「仕事」として何らかの形で、昇華することをオススメしています。


具体的に、どういうことでどのように昇華するかについては、

その人のホロスコープを見て総合的に判断していく必要があるのですが

いわゆる「難しい配置」というのは、仕事、またはライフワークとして継続的に昇華するのが一番だと思います。


でないと、いつの間にか私生活で、トラブルに巻きこまれやすくなってしまい、本人がツライからです。


逆に言えば、「難しい配置」を仕事で毎日昇華していれば

トラブルは随分と減らすことができるんだなあ、楽になるもんだなあと、実感したりしています。


実は娘もこの配置があります。

この前の事件は典型的でした。


私と娘はまったく同じ位置に星があります。

「う〜ん、親子だね〜。ご縁があって親子になったんだね〜」と話しています。


同じ位置とは言っても、娘のほうが私よりもずっとパワフルな星が絡んでいます。

大きなパワーを感じさせますが、大きいだけに、しっかり正しい方向に使ってもらわないと怖いなあと思います。

娘の人生だし、本人次第ですが、娘には、これから上手く生かしてもらえたらなあと思います。